前のおっちゃん

今日自転車で、仕事場に向かっているとき、前におっちゃんがはしってて、雪がちらついていたので、俺の視線は下の方にむいてたわけで、しばらく、おっちゃんの自転車の事を考えて、後ろを走っていたわけです。考えていた事といえば、おっちゃんのバイクの車輪がちょっと曲がってて、トレックのコミューターバイクで、たかそうなやつだけど、かなり年期がはいちゃてて、タイヤもすり減ってんなーということ。信号で止まると、おっちゃんが、脇の歩道に、またがったまま歩き初めて、大丈夫か?と、今まできづかなかった、ポールにもたれかかっているジャージ姿の若者に声をかける。薬で、らりっているのか、酒を朝から飲んでたのか、本当に具合が悪いのか、15歳くらいの若者はかなりヤバそう。なんとかたっている感じだった。おっちゃんは、大丈夫かと声をかけ、それから親身に話をし始めた、これは一瞬の事で、すぐに信号が変わったから、俺はそのまま、前にいったわけだけど。おっちゃん、かっけーなと思った。こういうご時世だから、こういう助け合いが必要だなと思った、雪が降るダブリンの朝でした。