指摘を受けて。追加

ええとですね、美術館の方から、しりあがり寿について指摘を受けて、追加記述です。
しりあがり寿はもう美術館でやっているという点と、あんましそれがよくなかったということです。
そう俺もね、二回ほど、東京での個展をみたね。まあまあ。はっきり言えばね、本人がアートをやろうとがんばっているから、あんましよくないんじゃないかな。?あのままでいいのよ。漫画書いているときの。アートを作ろうとすると、だめなんですね。俺の仕事はアーティストなんで、常にその視点から話しているのだけれど、いいものとはですね、自分たちの世界の確認または、それに付いて考えさせてくれるもの。アートで言うと、Questioning the nature of Art and the nature of the worldなんだね。しりあがり寿の作品は常に、the nature of the worldに、ついてクエスチョンする。これはアートの基礎の基礎なんだけど、日本では状況が違うみたいです。
しりあがりさんはアートについては、素人なので、アートについては語れないでしょうね。それが美術館でみたときに、なんかよくない原因でしょう。まあ、それはキュレーターがコンテキストz付けしてあげれば?
先にも言った、Questioning the nature of Art and the nature of the worldは文学の世界でも当たり前の話なのですが、なぜか日本のアートの世界では、それは常識ではないようです。ですから、俺が日本のもので、お勧めするものは、どうしても、漫画や文学が多くなってしまうわけね。3名様などは、今の日本の状況について確実に、問題提起してるでしょ。だから、松本大洋のような作品は、漫画としては優れているけど、アートとしては俺は評価しないわけね(職業柄ね)。
なんでこんな話をするかというと、日本では、オダニ君やナワさんのような、表面的な、クライアントのいないデザインみたいなのが、美術館で日本のアートとして扱われ、若い人たちもそれをみてアートだと認識してしまうのが残念だなーと思うから。彼らの作品が、よくないと思う理由は、作品が、美術館、ギャラリー、コレクターの中だけで完結しまうところ。なぜ彼らが、はやるかというと、上のおじさんおばさんたちが、今の若者のアートはこういうものなんじゃないカナート勝手に考えて、自分たちの意見をそこに投影しているためだね。今の本当の若者、社会に不当に扱われている若者、10人に1人は鬱の世代、そんな人たちのリアルな感受性や声を作品にしたら、あんな薄っぺらな作品になるはずがない。彼らの作品がQuestioning the nature of Art and the nature of the worldしているとは絶対に思えないし、同世代の人間がみて、これが俺らの今のアートだと思う人間など日本に、一人もいないと思う。マジで。ただ、日本の美大で洗脳されちゃった人たちは違うかもしれないけど。同世代の人間がみて思うことはただ一つ、ああ、こういうのが、今のアートなんだ。。それだけだ。美大、美術館、ギャラリー、コレクターの中では、物事がうまくすすんで、何も問題ないんだろうけど。。まあ、ギャラリーでやっている分にはいいけど、公共の場所で、税金使ってやっているときは、本当に、若い人たち(見に来る人たち)に失礼だなと思う。しかも、美術館は、新興宗教の建物みたいに仰々しかったりすることあるから、見に来る人たちに威圧的。何でもそこに置けば、すごいものになるみたい。そんなもの見せるなら、3名様見せろ。しりあがり寿見せろ。よっぽど社会の問題提起してるぞ。なんてたって、あれが今だ
しりあがりさんは、ハンバーグ男について、「ハンバーグ食べて、そのハンバーグがどうだったか感想を述べるという、ただそれだけの映像なんですけどねー」って言ったらしいよ(友人談)。わかってるなーこの人。すごい。
ああ。こんだけ言っといて、俺が日本で発表するときは、どんなんでしょうねー。??やばい。。。まあ、アートという形をとるかも疑問だけどね。